実習生がやってきた。

こんにちわ。地域連携室です。
10月に入ってもまだまだ暑い日がありますね。
みなさん、体調を崩されていませんか。
夏から秋にかけて
地域連携室には各大学から実習生がやってきます。
今年もすでに2名の学生さんがやってこられました。
緊張しながらも頑張っている姿を見ていると
かれこれ○年前に、自分が実習したことを思い出します。
実習先の病院で
受け持ち患者さんとしていろいろお話を伺わせて頂いていた方がいました。
その方はとても優しい方で、実習生である私にでも、いろいろな話をして下さりました。
自分なりにその方と良好な関係を結べており、理解を深めていると感じていました。
実習も終番に差し掛かったある日、
退院が間近になったその方の自宅に訪問させて頂くことになりました。
自宅のドアをくぐった瞬間、
そのあまりの散らかりように言葉を失ってしまいました。
圧倒的な生活感が押し寄せてきたかのように感じました。
その一方で、この散らかった部屋の中で
この方がどうやって生活していたのかなんだか上手に想像できませんでした。
学校では事あるごとに
患者さんの○○さん、ではなく
生活者である○○さん、として接する姿勢が大切ですと
教わっていました。
けれども学生だった私は、
病院という限定された環境の中で、患者さんの○○さんとしてしか、
その方と接していなかったんだなと、
その方の背後にある生活がみえていなかったんだなぁと
私は何もわかっていなかったんだなぁと
痛感した出来事でした。
その体験は今でも私の中に根っこのように残っていて
病院の中で病気だけをみるのではなく
その方の本来の姿は、生活の中にあるんだという事を
忘れずに関わっていきたいと思っています。
すずのき病院に来た学生さんたちは
どんなことを感じて、考えたのでしょう。
実習体験が将来PSWとして働く時の糧となっていいれば幸いです。