知って得する社会資源① 「自立支援医療制度」

こんにちは、地域連携室です。今は夏休みをとって帰省されている方や旅行に行かれているかたも多いでしょうか。今回はお金の話です。なんというかお盆から世知辛いですが。
地域連携室のソーシャルワーカーの仕事にはいろいろとありますが、社会資源や制度をご紹介することも大事な仕事の1つです。
今回は精神科の外来診察代などの自己負担が少なくなる「自立支援医療制度」をご紹介します。下に字が一杯ありますが、できるだけわかりやすく説明するので最後まで読んでくださいね!
精神疾患の治療は、1回2回で済むということは少なく、定期的で継続的な治療が必要になる場合が多いです。これはその医療費の負担をできるだけ軽減して、安心して治療をつづけるための制度です。利用するメリットとしては次の2つがあります。
1、自己負担の割合が1割になる
 通常、健康保険であれば3割負担している医療費が1割の負担になります。1割負担になるのは、「外来診察代」「薬代」「外来OT」「デイケア」「訪問看護」の5つです。ただし、それぞれ登録した1か所でしか利用できず、内科や歯科などの精神科以外の診察代は安くならないので、ご注意を。
2、月ごとに支払の上限金額が決まる
世帯の所得によって、2500円~20000円の間で、月ごとの支払上限金額が決まります。
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■例えば■
診察を月に2回受け、週2回デイケアに通った場合には…
・健康保険だと(3割負担)
 診察代と薬代6000円+デイケア代18000円 =24000円
・この制度を使うと(1割負担、上限額5000円の場合)
 診察代と薬代2000円+デイケア代6000円 =8000円 →負担は5000円に
という風に、だいぶ負担が軽減されます。
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精神科に継続して通院される方はだいたいみなさん利用できる制度です。久喜すずのき病院の場合には、外来受付で申請いただけます。まだ利用されていない方は、ぜひ病院の受付などで聞いてみてくださいね。