なんでも
家族会が本格的に始まって2年以上経ちました。
高齢者介護を担う方々を中心に、ご家族同士の交流会や専門の職員による勉強会を催しています。
今回は、ご家族同士の交流会をメインに設定し、3つの集団に分けて話し合いが進められました。それぞれのご家族が抱える問題は多種多様。問題解決の答えは出ないのですが、同じような問題を、それぞれが考える方法で日々奮闘していることを話し合うことで、自分では考えもしなかった新しい方法を見出したり、共感できたりすることが、何よりも参加者の皆さんの気持ちにプラスに働いていくのです。
2ヶ月に1回の割合で開催していきます。登録制にして、より綿密に情報交換の場が提供できるようにしてあります。
ご興味がある方はぜひ。
8月18日、台風一過で空が晴れ渡って気持ち良かったので、吉祥寺にある大学時代の友人N氏の古雑貨店(昭和30年代のおもちゃやレア商品などガラクタを扱っている)に足を伸ばしました。
無精ひげが良く似合う太面のN氏はアルバイト店員に店を任せると、私を奥の座敷に案内してくれました。
薄暗い廊下の壁には「東京タワー落成記念パレード」のポスター。6畳の部屋には昭和の香り漂う衣装ダンスが鎮座し、古びたガラスケースの中には年代ごとに並べられたセルロイド製の人形が、真空管のネオンに照らされてノスタルジックな雰囲気を醸し出していました。奥の台所から彼が風呂敷包みを手に戻ってきました。
ちゃぶ台に出されたのは、ラムネと数冊のボロボロの本。
よく見ると、そこには「尋常小学讀本」の文字が・・・。
ゆっくりとページを開いてみるとまず第一章に天皇陛下の記述があります。
右寄りのその文面は、当時の教育思想を物語っています。
第四章が、今話題の靖国神社についての記載。祖国のために戦った戦没者が奉られていることが書かれています。
N氏との昔話をそっちのけで資料を読みふけっていました。
ひぐらしの蝉の声が日の傾きを知らせてくれました。
高齢者デイケアの回想療法に丁度良い資料だったので、懐かしいラムネの空き瓶と一緒にその貴重な資料をもらって帰りました。N氏のご好意に感謝です。